やはりレンタカーを使うと効率的に移動できる。せかせか移動したわけでもないのに、時間に余裕がある。天気もまだ持ちそうなので、鶴岡へ行く前に羽黒山の五重塔を目指した。
最上川沿いを西進
最上川ライン下りのコースと並行する国道47号線沿いを西進していくと、右手に最上川、左手は山々の景色が続く。明日乗車予定の陸羽西線の鉄路も見えた。
と、いきなり韓国の宮殿風の建物が左手方向に!モモカミの里 高麗館という通称の道の駅らしい。ここ戸沢村は、古代渡来人の里だったことに由来するのか? なんてことを考えながら走り抜けた。後で調べてみたら、戸沢村が嫁不足の解消策で韓国の女性に嫁いでもらった名残らしい。
羽黒山五重塔
47号線をはずれ、羽黒山へ向かう。近づくにつれ“宿坊”の看板がよく目に付く。参拝・修行のための宿なのだろう。
無料駐車場に車を止め参拝。朝一の山寺1070段で疲れていたが、ここまで来たら国宝の五重塔だけは拝観したい。風景を見ながら奥へ奥へと進んだ。行きはおおむね下りなのでそれほど苦にはならない。
五重塔についた。こんな山奥に五重塔。不思議な空間、不思議な空気観。何のためにここに? 神仏一体(正確には神仏習合??)時代の修験道の名残とかいろいろ考えてみた。
期間限定で700円支払えば内部を特別拝観できるらしい。興味を持ったが、戻るための体力温存もあり、外部からの拝観にとどめた。
西洋からと思われる観光客も割と見受けられた。登山用のストックを使っている人が多い。そういえば、山寺もそうだが他の観光地に比べ、アジアからの観光客は相対的に少ないような気がする。
加茂水族館
駐車場へ戻ったころには雲が厚くなってきていた。ここまで天候に恵まれてきたが、そろそろ雨が降り出してもおかしくない。屋外の観光はやめておいた方がいいと判断し、鶴岡市の加茂水族館を目指すことにした。
庄内平野の田園地帯、鶴岡市街、さらに長いトンネルを抜け加茂地域に入った。典型的な漁村といった感じだ。山で鶴岡市街とはほぼ隔離されている。平成の大合併で鶴岡市に編入されたのであろうと思った。が、後で調べたら昭和の時代に合併していたらしい。
水族館についたのは午後4時くらい。入館料1000円を払い館内に入った。平日のこの時間帯にしては、訪問者が多かったように思う。
通常の魚類の展示は少ないものの、ガイドにあったように圧倒的な種類・数のクラゲを観ることができた。クラゲというと、夏の終わりの海でクラゲに刺されるとか、漁業に影響を与えるとか悪いイメージが自分の中にあった。しかし、ゆらゆらと水中を漂う姿を見ると神秘的でもあり、また癒されるような光景も見られた。
日が暮れてきた。屋上に登ると、雲は厚かったものの日本海の夕景を観ることができた。
(続く)