【緊急事態宣言】特措法改正までの時間稼ぎと世論調査対策にしかならない?

緊急事態宣言が発令された翌日の今朝、街はいつも通りであったらしいです。

テレビでの待ちゆく人達のインタビューでも、特に緊張感がないといったコメントが多かったように思えます。

そうみると、「今回の緊急事態宣言は特措法改正までの時間稼ぎと世論調査対策」でしかないと思えるのです。

1ヶ月では感染が収まらない

東京都の感染者確認数は2、400人を超え、衝撃を与えた1週間前12月31日の数値の1.8倍です。

このままの割合で行けば、10日後には5,000人を超え、1月中には、10,000人を超える事になります。

今回、緊急事態宣言を発令して、感染者数の伸びは鈍化するでしょう。

ただし、首相はなんとしても1カ月で感染を収束させたいといっていましたが、多分無理ではないでしょうか?

ピークアウトもどうかな?と考えています。

実効再生産数で考える

八割おじさんこと西浦京大教授が、またぞろ注目されてきました。

難しいシミュレーション(というかモデリング)をしているようですが、簡単に考えれば、実行再生産数Rt(古典的な制御工学で言えば、ループゲイン) が1を超えていれば拡大、1を下回れば収束に向かうという事です。(1だとそのまま)

曲線も簡単な計算式(高校生レベル?)で描けるはずです。  

西浦教授によれば、今回の緊急事態宣言による効果では、この実行再生産数の見込みが“1”近辺なので、1カ月での収束は難しいと主張しているようです。つまり高止まり。

尾身会長も最初は難しいと言っていましたが、協力を呼びかける立場上か、トーンダウンさせています。こういうのは、サラリーマン時代を思い同情してしまいます。

自分も同じ考えです。

宣言解除で感染者数自体は再拡大する

緊急事態宣言解除は、ステージ4から3へ移行したら解除(検討)するといっています。しかし、先の実効再生産数の考え方から言えば、解除後、人々の行動形態がもとに戻る⇒実行再生産数が1を超える⇒再度拡大に向かいます。

勿論、気候条件(暖かかくなる等)などの変化があれば、実効再生産数が小さくなりますが、多分、渡航制限、GOTOも前のめりで再開すると思うので、それほど大きな期待はできません。

判ってはいるだろうけど

数字に弱そうな菅首相でさえ、これらの事は多分わかっているのでしょうが、現在は、おそらく特措法改正までの時間稼ぎと、1番は、近々に実施される世論調査の数値稼ぎ(急落阻止)のため、効果の少ないであろう緊急事態宣言発令と(覇気のない:これも問題)記者会見をしたものと思われます。(そうでなければ本当の馬鹿)

KEYは、高齢者への感染への壁を作る事~ワクチンに期待

新型コロナの本質的な問題は、重症化および致死率の高い高齢者や持病持ちへの感染だと思います。

この数が拡大してきているので、医療がひっ迫、40代、50代への早期治療が遅れ、さらに犠牲者が増えるといった構図なのではないかと思っています。

一番の対策は、やはり医療従事者や介護従事者および高齢者へのワクチン接種で感染への壁を作る事ではないでしょうか?

高齢者等への感染の壁ができれば、全体の感染者数の拡大に対しても許容度があげられはずです。

また、治療薬も重症化を防ぐという意味では期待したいのですが、多分東京では、アビガン、イベルメクチンなどの投与は本人同意の上実施されていて、これから大きな進展はないのではないかと思っています。

と総合的に考えると、ワクチン接種開始が2月末としても、本当の日常生活に戻れるのは、楽観的に考えても、4、5月くらいになってしまうのかなと考え始めました。オリンピックどうなるのやら、、、

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投稿者: 楽庵

白け世代とバブル世代に挟まれた新人類世代の1人です。 2018年に定年を待ちきれず、サラリーマン生活に終止符を打ち隠居生活を始めました。 東京の片隅でのんびりと生活しています。