リクルートが、ライフスタイルに関する翌年の「トレンド予測」に“デユアラー”を挙げています。予測では「若い世代を中心に」とのトレンドのようですが、セミリタイアラーこそマルチハビテーションを検討すべきなのではと考えました。
デユアラーとは?
“デユアラー” とは、都市部と田舎両方に拠点を持ち生活を楽しむといった、マルチハビテーションライフを実現する人々の事をリクルートが命名しました。
https://recruit-holdings.co.jp/newsroom/pdf/20181217_11.pdf
旧来は、豪華な別荘が持てる富裕層や、仕事がなく時間に余裕があるリタイア組が楽しむものだというイメージがあったデュアルライフ(2拠点生活)。
近年は、空き家やシェアハウスを活用して、20~30代のビジネスパーソンやファミリーがデュアルライフを楽しみ始めている。
という事です。実際20-30代が50%を超えていると資料には掲載されています。
但し、上記資料には
※以下は対象から除く:2拠点生活の目的が仕事(通勤)や介護・療養、2拠点の年間滞在日数が20日未満、世帯構成員に投資家を含む、 世帯年収が100万円未満、2拠点生活開始時期が2007年以前、主な拠点および2拠点目ともに1都3県・2府1県以外、2拠点目初期コス ト・維持費ともに0円
という条件があり、実態を表しているのかな?という疑問も少しあります。
普通のサラリーマンでは難しいのでは?
また、資料をみると、普通のサラリーマンと思える事例は、4人中1人でした。
時間に追われる日本のサラリーマンが、マルチハビテーションライフを実現するのは難しいのではないかと思います。つまり田舎へ拠点を持つことは可能であっても、コストに見合うほど楽しめるのかが疑問です。
自分自身も、在職中マルチハビテーションを夢見ていたことがありました。(もう一つの夢、ホームシアタ―とともに)田舎に一戸建てを持ち、平日のみ都市部に住まいを借りるという生活です。
しかし、勤務地がある東京では家賃がべらぼうに高く断念しました。で、結局、田舎暮らしをあきらめ、都内の片隅に共同住宅を買ったわけです。
田舎への完全移住はリスクが大きい
都市圏に住んでいる人にとって、リタイア後田舎暮らしをしたいといった夢を持っている人も少なくないと思います。自分自身もそうです。
ただし永住という訳にはいかないのかなと思います。
女優の丘みつ子さんが、箱根で田舎暮らしをされていたのですが、高齢になったので山をおり、今は小田原へ家を購入、住んでいらっしゃるそうです。
(小田原自体も移住先として魅力的です)
そう考えると都市部の拠点は捨てられません。一度売ってしまって、再び回帰するというのは資産を大きく減少させるというリスクがあると思われます。
田舎で“借りる”という選択
関東在住の知り合いで、アパートの数部屋の空き部屋を農園付きで貸したいという人がいます。家賃は、駐車場付で3-4万円くらい。
もちろん、安くはありませんが、定年まで働かれた人や、セミリタイアラーでも、クラウドソーシング等の場所に依存しない仕事、収入源があれば可能なのかなと思われます。
2拠点目に固定電話もテレビも必要なく、通信回線も動画を観ないのであれば、現在持っているスマホ等の回線で充分です。
文字通りの“晴耕雨読”が可能
晴耕雨読の意味は、悠々自適な生活という意味だということですが、先の例であれば、文字通りの晴耕雨読が可能になります。
例えば、天気の週間予報などを参考にし、一周間の滞在計画を立てればいいわけです。
自分も今後の資産の状況次第(難しいかな?)ですが、健康寿命が尽きる前に数年くらいやってみたいなと考えています。
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