退社後の年金は国民年金となる。今まで、少ない元手であっても、とにかく任意加入期間を含めて払い続けるつもりだった。一方で、他のすでにセミリタイアされている方は、圧倒的な資産をもっていても、免除される意向の方の方が多いような気がする。これらの人は、自分よりもきちんと計算されての事だと考え、苦手ながらも考察してみた。
計算を簡単化するために、現行の掛け金および受給額で計算してみる。
国民年金保険料掛け金は、月々約17,000円、12か月、40年で816万円。
これに対して、受給額は年間約78万円。見かけ上年利回りは、約9.6%だ。運用収益だとかインフレだとか何も考えなければ、10.5年で元が取れる。65歳からスタートと考えれば、75.5歳で元が取れる計算になる。
しかし、この年金制度、個人の掛け金が17,000円であれば、国が17,000円拠出してくれているらしい。
ということは、半分はベーシックインカムのようなものではないだろうか?仮に全額免除の恩恵を受けても半分は受給できることになる。40年間全額免除(できるかどうかわからない)としても年間39万円は受給できる計算になる。逆に、40年間掛け金を払い続けた場合の年間利回りは、半分の4.8%だ。元を取るのに20年かかり85歳、男性の平均寿命を上回る。50歳時点の平均余命としても上回る計算だ。一方女性の場合は、平均寿命を下回る。かけ続けていても損をする確率は少ない。
こう考えると男性の独身セミリタイア‐が、年金を免除するのは理にかなっているような気がする。資産を持っている人であれば、年間平均利回り3%で10年運用すれば、税金を引いても、元手が30%近く増える。 これらの人は、年金時給開始年齢となっても運用を続けられるため、結局そちらの方が得ということになるのかもしれない。ま、任意加入期間の国の拠出分も欲しいと思えば、60前後で免除期間終了すればいいのかもしれないし。
但し、自分の場合は、少ない予算でセミリタイアを始めること、完全リタイア後は、キャッシュフローをマイナスにしたくない、資産運用が下手ということで、地道に年金を収めるようにしたいと考えている。