こんにちは、最近よく米国株ブログを見ているSugazeeです。
YAHOOファイナンスを見ていたら表題のような記事が出ていました。
ノーベル賞受賞者とは、エール大学のシラー教授です。彼によると、アメリカの株、債券、住宅市場でバブルが見受けられると最近言及しています。
日本への影響も大きい米国株式市場、ここ1,2年は慎重にならないといけないのかもしれません。
シラー教授とは
シラー教授とは、2013年のノーベル賞受賞者で、CAPEという指標を考案した経済学者です。
彼は、2000年の株式市場の崩壊、2007年の住宅市場の崩壊を予期した事でも有名です。
また、最近では「Narrative Economics」という書籍を出版しています。
うーん「物語的経済学」とでも訳すのでしょうか。
安く購入できるなら読んでみたいなと思います。
CAPEレシオ(Cyclically Adjusted Price-To-Earnings Ratio)とは
ざっくり言えば株価が割高なのか割安なのかを表す指標で、基本的にはPER(株価収益率)みたいなものなのですが、利益には過去10年の平均値を使う事と、インフレ(物価上昇)の要素も加味したものです。
現在のCAPEは29との事でこれはかなり高い、つまりかなり株が割高の状態だという事らしいです。
CAPE29が意味するところ
CAPEレシオ29というのは、歴史的に見てそう何度も起こっている事ではないそうです。
そして、いずれの場合も、米国株市場の暴落を招いているようです。
・1929年 CAPE30半ば 後にブラックマンデーを引き起こす
・1987年 CAPE29よりちょっと低い 1日で23%の暴落を引き起こす
・2000年 CAPE45 2000-2002年にわたり49%の下落
・2007年 CAPE29くらい 2008-2009にわたり57%の下落
CAPEは45まで上がる余地があるだろうし、価値が半分になる可能性もあるとの事
いずれにしても危険な状態であることには間違いないかなと考えています。
債券も住宅市場も
債券市場も年間のリターンが高騰している事に警鐘を鳴らしています。
米国以外では、マイナス金利であってもさらなる深堀を期待して債券を買うといった事象が起こっているが、いつかそれはストップしてマイナスのリターンに帰着するだろうとの言及もしています。
住宅市場も2005年とは違うとは言い難く、また、不動産セクターのリターンが高騰していると主張しています。
お先真っ暗か?
欧州市場は期待できる?
シラー教授は、アメリカ市場よりも3倍価格が低い欧州市場の方が期待を持てると言っています。
ただし、FTSE Developed Markets ETFもすでに今年14%アップしているとの事で、、、、
どう判断していいやら???
深入りしない
大昔、ダウ連動のETFを購入したのですが、元本だけで+250%程度の含み益(といってもチキンなので購入額は微々たるもの)となっています。
為替差益も大きいのですが、やはりここ10年は異常だったのだと実感しています。
この状況で、自分のような素人が、米国株を買い増すという事は危険です。
トランプ大統領の選挙対策で株価はしばらく高値圏にいる事も考えられますが、深入りはせずに、ゆっくり市場の動きを勉強していこうと考えています。
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