こんにちは Sugazeeです。
最初に申しあげておきますが、私は、資産運用に対して何か自信を持ってお伝えできる事もなく、読者に希望を持たせる“Creative”な記事で、夢を与えられる人間でもありません。ま、つまらない者です。
と前置きが長すぎますが、、、
最近、人生100年時代、90歳まで生きるとして老後2000万円必要、公的年金は信用できないとかのフレーズを使って危機感をあおったうえでの、資産運用の営業的記事が目に着くようになっています。
豊かな老後とか早期リタイアの為の資産運用の重要性は否定しませんが、長生きリスクへの対応に資産運用というのは違うと感じています。
リスクヘの対応は保険
生命保険、火災保険、地震保険、自動車賠償保険、医療保険など保険はいろいろありますが、目的はみな同じ。予期せぬ事が起こった場合の金銭的な損失を和らげるあるいは補償のためのものです。
確率は違いますが、長生きリスクも基本的には同じだと思います。そのリスクに対応でき最も親和性が高いのが、公的年金も含めたトンチン型の保険ではないでしょうか。
例を挙げれば、国民年金、厚生年金、企業年金、国民年金基金、そして民間の長寿保険みたいなもの。
保険は損して当たり前
保険である以上、イベントが起こらなかった場合は、金銭的には損して当たり前です。
他の保険と違い、長生きというイベントは喜ばしいものなので理解しにくいかもしれません。
しかし、金銭的にはリスクとなり、それを補償するための者が保険というものなのではないでしょうか?
従って、早く寿命が尽きたから損という事でなく、長生きしても安心と考えた方がいいのではないかと思います。
iDeCoもNISAも保険とはなりえない
今後の生活、もちろん資産が増えればそれだけ楽しい事ができるし、セミリタイア開始時期が早まる可能性もあります。
配偶者、子孫に受け継がせたいという事もあるでしょう。資産運用は重要です。
その中でも、確定拠出年金、iDeCo、NISAを活用すれば、優遇措置により利益を得られる確率は上がるでしょう。
しかし、いずれも長生きリスクに対する補償とは直接的にはなりえないと考えています。
資産運用自体がリスクを伴うものですし、生存中に底をつくというリスクすらあります。
私も、セミリタイア生活に入っても、iDeCoとNISAを利用してはいますが、それを長生きリスクの為の資金と考えたことはありません。
また生活設計として、遅くとも70歳以降は公的年金等の保険でのみで生活する予定です。
でいくらあればいいのか?
例えば、後期高齢者と呼ばれる75歳以降、そんなにお金がかかるのでしょうか?
医療費は確かにかかりますが、健康保険、高額医療制度に守られます。
例の2000万円の支出内訳をみればわかる通り、娯楽費・その他の消費支出はかなりの部分減らせるでしょう。
具体的にはいくらかという事になりますが、1つの目安となるのは、住民税非課税世帯となる金額かと思います。
ある自治体の例では、単身世帯で年間151万円ということでした。
これを基準に、将来的な物価上昇等の不確定要素や個々の事情を考えた上で調整し、長生きリスクに対応する“保険”をかけておけばよいのではないかと思います。
税制との兼ね合いで、公的年金と民間の組み合わせ等、細かいテクニック的なものもありますが、基本線はこれでいいのではないかと思います。
後は、万が一のための資金と遺す金を確保したいなら確保した上で、投資も含め心身、頭脳が健康なうちに、自由な時間を楽しむための資金として使っていったらいいのではないでしょうか?
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