厚生年金の受給額の推移 ― 順調(?)に下がっている

平成29年度の“年金の厚生年金保険・国民年金事業”の概況が厚生労働省から公開されたようです。興味があったので、平成22年度からの厚生年金保険の年金受給額の推移を、簡単に調べてみました。平均受給額と男性の受給額階層の最繁値(最も多い階層)は、ともに年々下がっているようです。

平成29年度厚生年金保険・国民年金事業の概要

厚生労働省は、12月に前年度の厚生年金保険・国民年金事業の概要を追加公開しています。

先日も、平成29年度分の資料が公開されました。資料を見ると厚生年金の平均受給額は、147,000円で、最も多い階層は、男性で、18~19万円、女性で9~10万円です。但し、平均受給額は年代でも違っていますので、現役およびセミリタイア世代?の方は、今後どうなるか気になるところかと思います。

年代別の平均受給額とその推移

そんなわけで、平成22年度から29年度までの、厚生年金の平均受給額と受給資格者数を年代別(60-64歳と90歳以上除く)にグラフ化(いずれも“厚生年金保険・国民年金事業の概要”をもとに作成)してみました。結果は下図のようになります。

各年代別ともおおむね年度ごとに平均受給額が下がっています。また、年代別にみると75歳以上と未満で受給額に大きな隔たりがあるのも気になるところです。

これは昭和21年以前の生まれの方の計算式が異なっている事、受給者数の絶対数等の違いによるものなのかなと推測しますが、正直よくわかりません。

いずれにしても、これからの受給額という点では、75歳未満の年代のグラフを見ていくことが良いのではないかと思います。

ずっと下がるの?

これを見ると未来永劫、平均受給額が減り続けるような印象があります。

しかし、最近では、サラリーマンの報酬月額やボーナスも増えているようですし、名目上の受給額は、いつか下げ止まるのではないかと思っています。
(もちろん、上昇に転じてもマクロスライド制により、実質上目減りすることは避けられないような気はしますが)

分布状況も重要

今回、厚生年金の平均受給額の推移をみていきました。加えて、受給額の分布の推移をみていくことも重要かと思われます。次回調べた結果を公開します。

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投稿者: 楽庵

白け世代とバブル世代に挟まれた新人類世代の1人です。 2018年に定年を待ちきれず、サラリーマン生活に終止符を打ち隠居生活を始めました。 東京の片隅でのんびりと生活しています。