日経平均株価が、26年ぶりの高値を付けた。自分の保有している個別株も、軒並み含み益を上昇させている。株価が最大4倍になったものもある。
いわゆるPER、PBR、配当利回りなどの指標を見ながら買ってきた。
もちろん結果は自分の投資能力が高かったわけではなく、ただ単に市場環境が良かっただけだ。日経平均が10,000円だったころに保有していた株は、平均すれば2倍以上になってもおかしくないのだから。
自分は素人であり、永遠の初心者であることを自認している。浮かれていても仕方ない。
書籍“プロが絶対買わない金融商品”
これからの投資をどうするかの勉強の一環として“プロが絶対買わない金融商品”という本を借りて読んでみた。著者は、金融アナリストの永野良祐氏。2013年初版刊行。
内容は、
・なぜプロは投資信託を買わないのか
(手数料の高さと不確実性)
・株の選択は無意味なので、プロは他人が薦める株は買わない
(PER、PBRなどの指標は無意味、プロは結局売買のタイミングを重視)
・プロは預金を軽視しない
・プロは外貨の利率の高さを信じない
(為替への影響)
・仕組み損は理論的に損をして当然
骨子
骨子は、銀行や証券会社が薦める商品をうのみにせず、市場全体の動向を長期的な視点でとらえられる、例えばINDEX投信、ETFなどをドルコスト法で長期積立投資を考えるべしという事が1つ。
また、海外の利率、利回りの高さに惑わらされず、為替への影響も理解しておかなければならない事も大切。ヘッジはつけるべしと書かれていた。
為替に関する懸念
自分のこれからの資産運用は、Index投信および、そのバランスファンドの積立という事で考えている。具体的には、日本株に偏った資産を、コストの低い積立NISA、iDeCoを利用し 資産を分散させていく。
ここで自分が今一番、懸念しているのが中期的な為替の影響だ。
今は、金融緩和自身で円安になっている事と、得られた資金を海外市場で運用する広義のキャリートレードで円安方向に向かっているという見方がある。
とすれば、いずれ資金は円へと戻る。また高利回り>>通貨安の原則を考えると、今後円高に向かう事は十分考えられる。
さらに、来年の消費増税を考えると、好ましくない物価高につながる円安は政府にとっても都合が悪いのでは?
ここら辺は、金融リテラシーのない自分では考えてもよくわからない。
始如処女(初めはおそるおそる)
結局、不確定要素が多い今、勢い余って何でも決めてしまうのはよくない。
ここ数か月は、徐々に日本株を現金化すると同時に、リスク資産の購入および積み立ては最小限にとどめ、様子をうかがう事にしようと思う。