ブラックフライデーというスローガンのもと、通販、店舗ともにバーゲンセールの真っただ中。
しかし、セミリタイア元年の今年、あまり購買意欲がわかない。収入が途絶えたという事(失業給付も待機期間中)もあるが、ストレス買いがなくなった事が大きいのかもしれない。
“もの”より“事”へ
もともと、コレクション等の趣味もなく所有欲も少ない方であったが、歳を重ねるにつれ、それが加速されてきた。
例えば車。今まで通算3台買った。3台目は東京に来てからも所有し続けていた。駐車場の料金は、月3万円前後。かなり勿体ない事をしていたものだ。
所有するのをやめたのは、セミリタイアに向け貯蓄しようと思ったのが一番だが、同時に所有するのが煩わしくなってきたこともある。車検やら洗車やらメンテやらもあるし、ぶつけられたり、盗難されたりといった心配事も少なからずある。
かといって、車をドライブすることはその後も好きで、旅行など折につけレンタカーを借りる。レンタル代が高くても乗ってみたい車に乗ることもある。
ドライブするという“事”への欲求はこれで充分満たされる。会員になっていれば、予約も簡単にできるし、説明を聞くのも省略できるため、わずらわしさもない。
“ストレス買い”がなくなった
買い物というのは、男女を問わずストレス発散の側面があると思う。最近まで、自分にも多分にあった。
所有することが煩わしくなってきたにも関わらず、“もの”を買う事によってストレスを発散する。その後、“もの”が増えるとイライラし、ストレスを助長させる。悪い循環に陥っていた。
ストレスが軽減された今、その悪循環から逃れつつあるのかなと考えている。
今買いたいもの
今、買いたいものは、光熱費を抑えるための断熱の為の資材、まだいいものが見つかっていない。
あとは、自炊する食事の品質を上げるための、今より大きい500ml迄の耐熱計量カップくらい。
いずれもセミリタイア生活を充実させるものだ。
“セミリタイア権”という大きな買い物
定年、仮に60歳まで働いたとしたら、可処分所得、いわゆる手取りで数千万円得ることができた。
考えようによっては、その数千万円で、“セミリタイア権”を買ったことになる。その中には、巷言われている”自由”の他、身体の健康への投資という側面もある。
人生最後の大きな買い物、無駄ではなかったという事にしたい。
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